病院移転の日

私が勤務しています病院は築39年となり、新築移転事業を進めていましたが、本日、記念すべき移転の日を迎えました。幸いにもコロナの流行も終わり、病院の中も比較的おちついており、天気も快晴で、無事に引っ越しも終了しました。振り返れば、病院経営などいろいろな意味で大変な時期に、この時期だからこそこの一大事業をしようと英断された前院長、またそれを受けて、着実にこの目標にむけて職員をひっぱってこられた現院長、副院長の大きな業績がここにあると思います。
苦しいときにその状況を打開するために、大きな手を打たなければいけない場面があると思います。もちろんその手をうつためにはいろいろな準備が必要だと思いますが、準備ばかりに時間と労力を費やして、大きく戦略を変えることを躊躇していると、結局打開できないまま沈没することもあり、かといって全く準備もなく夢物語を進めていっても失敗するでしょう。集団を率いるトップの方は、そのような時機にあるのかどうかにまず気づき、その時機を逸することなくそこで大きく打って出る決断にせまられることがあるのだと思います。
本日、我々の病院は新たな1ページを開くことになりますが、この1年、病院移転という目標が大きなモチベーションとなって、職員の雰囲気、活気、士気はこれまでになく高揚しております。病院経営の面でも済生会本部から高い評価を受けるに至りました。新たな目標がモチベーションにつながるという点では、この移転準備で大変な時期の中にあったにもかかわらず、これまでの病院実務を綿密に見直し、昨年は病院機能評価機構の審査にも合格しました。移転前に現在の病院が提供する医療内容を第三者に評価いただいたことは、職員の自信にもつながりました。また2年前から続いてきた新型コロナ感染症についても、感染制御という新たな目標に向かって、病院全体として感染制御部への協力体制が高まり今回の第6波も乗り切れた感があります。
苦しいときにこそ、そこに新たな目標をつくる、それが場合によってはとてつもなく大きな目標をあえて時機を逸することなくつくる必要がある、このことが結局は現状の打開だけではなく飛躍につながる、ということを、今回の移転にあたって実感しました。ぜひこのことを次世代の医師にも伝えて、新病院で医師としての仕事の総仕上げをしたいと思っています。

39年間病院最上階に掲示されていた病院看板。雨の日も風の日も、毎日お疲れさまでした。

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