はじめての絵本刊行

しばらくブログ更新をお休みいただいていましたが、実は本の執筆にあたっています。2つは、医学系の雑誌社からの依頼で医師向けの専門書で、そのうちひとつがほぼ原稿の完成が間近で、もうひとつは、最初の執筆が一段落してから始めさせていただくことになっており、まだ手をつけていません。しかし、実はそれより以前から、ほぼ1年がかりで絵本の製作を手掛けていました。ちょうど新型コロナの診療に追われる日々の中で、文芸社という歴史のある出版社が、一般人の作品を募集しているのが目につき、それに応募したのがきっかけでした。
私は普段は病院内で、さまざまな分野にわたる内科疾患の診療にあたるとともに、これまで270人ほどの新型コロナウイルスの入院患者を担当し、その一方で、院内感染制御部で、院内感染の予防や対策に尽力してきました。病院といいますと、一般的には、病床数、外来患者数、入院患者数、手術症例数、などがしばしばその実力を示す指標のようにされていますが、感染制御部は、院内感染を起こさせないのが当たり前で、もしそれが起こった時にはきっちり対策はできていたのかと、あちこちからたたかれる、というつらい立場で日々活動しております。実際は、院内感染のない状況をいつまでも維持していくために、徹底した職員への感染対策指導、病棟や外来での診療環境の整備、院外での職員の行動に関する細かい指導などが絶えず必要となり、これを継続していくことがいかに難しいか、もっと広く言えば当たり前のことを維持継続させていくのがいかに困難か、ということを絶えず実感し、どちらかといえば、みんなの知らないところでこつこつと活動している毎日です。そのような日々の活動を通じて私は、世の中には、自分の知らないところで多くの人たちが自分たちのために努力し、時には無償の貢献をしていることを、ぜひ子供にメッセージとして伝えたいと思いました。そして、時間はかかってもこつこつ着実に積み上げたものこそ最後まで評価に値するものが出来上がるということも伝えたいと思いました。この絵本は、そんな思いを次世代に伝えておきたいという思いで創作しました。家庭では一児の父親としての日々を過ごす中、以前、子供が幼かったころに寝かしつけのために作ったお話をもとに創作したものです。なにぶん、素人が初めて作った絵本ですので、プロの作家の足元には及びませんが、プロのイラストレーターの方の御協力もあってようやく出版にこぎつけました。6月(だいたい10日ぐらいまで)に全国の文芸社契約書店に配本されます。御興味のある方は一度手に取ってみてください。


「海の見えるゾウさんとキリンさんの家」 文芸社 2021年6月発刊

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